Ⅲ
THE EMPRESS
女帝

【イメージ】

正位置	愛と美と豊かさ
逆位置	成長が妨げられる

【キャラクター / 性質】

女帝は愛と美と豊かさの象徴です。特徴としては母性的で無償の愛に溢れ、まわりの人を癒し幸福にする力を持っています。誰かを愛していますし、誰かに愛されています。彼女が与えた愛は循環していくので「愛する人」であると同時に「愛される人」でもあるのです。

また内面的な美しさはもちろんのこと、外見的な美しさへの探求も怠りません。美意識が高く、美容やファッションにも強い関心があるため、いつも美しくあろうとします。おしゃれでゴージャスな印象と愛に溢れた人柄で、非常に存在感のある人物だと言えます。

女帝のカードが出たら、愛を感じるような出来事があったり、現実的な豊かさを手に入れることができます。あるいは、もうすでに手にしている場合もあるかもしれません。愛と美と豊かさ、これらの相乗効果によってより大きな幸福へと発展していくでしょう。そしてこの大きな幸福には、「愛を与えること」が鍵となっています。与えた愛がのちの自分へと返ってきますので、常に愛のある行動を心がけましょう。

【逆位置になると】

逆位置になると、恵まれた環境に慣れすぎてしまって、贅沢になったりわがままさや傲慢さが目立つようになります。愛や豊かさが成長しづらい状態で、美に対してはコンプレックスを気にしすぎたり、間違った方向へ執着するようになります。

場合によっては、育むことを放棄してしまうこともあるでしょう。愛をベースにした関係を放棄して、肉欲だけの関係に溺れたり、豊かさのために愛のない取引をする場合もあるかもしれません。また、わがまま過ぎて愛が壊れてしまったり、愛そのものについての意味を大きく履き違えている可能性もあります。

あるいは、ただ単に金銭的な不安や物事が発展しづらい状況を表しているのかもしれません。金銭的な不安があるうちは愛について考える余裕が生まれないでしょう。　

【キーワード】

正位置	女性性、愛情、無償の愛、母性、富、繁栄、発展、幸福、物質的な豊かさ、育つ、 癒し、美しさ、ゴージャス、美的センス
逆位置	発展しない、抑圧、わがまま、傲慢、ネグレクト、贅沢、容姿コンプレックス、 美への異常な執着、経済的不安、心配、束縛、婦人科的な問題、子育ての問題

【人物】

正位置	母、妻、妊婦、癒し系美人、母性的な人、重要な女性
逆位置	婦人科的な問題を抱えた人、流産経験がある人、売春婦

【数秘術】

3	創造、再生、成長、保養、準備、発展、拡大、子孫繁栄、喜び、幸福