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THE FOOL
愚者

【イメージ】

正位置 自由な心で軽やかに新しい世界へ
逆位置 モラトリアム(大人になりきれない)な自由に甘える

【キャラクター / 性質】

大らかで明るく陽気な印象を与えます。そして、堅苦しいことは苦手で自由で気ままなもを好む性質を持っています。

愚者は生まれたばかりの赤ちゃんのように、新しい世界の扉をひらくことに何の不安もありません。これから始まることに対して好奇心を抱いており、気分は軽やかです。それは楽天的な性格のためかもしれませんし、 ビギナーズラックのような「何も知らない」からこそ為せる業かもしれません。すでに経験したことなら、あれこれと失敗を思い浮かべてしまいますが、まっさらな状態なら失敗の経験もないわけですから、不安よりもとりあえずやってみようという気持ちの方が強いのです。

「思い立ったが吉日」という言葉がありますが、愚者はまさにこれが当てはまります。直感に従って行動するとうまく行きやすいので、あれこれ考えるよりも「これだ!」と思ったら 即行動に移した方が良い結果に繋がりやすいですし、また実際そのように行動することが多いでしょう。

ただし、愚者の欠点として長期的な計画は苦手で、先々の未来のことはあまり考えていないという特徴があります。 しかしそれは、無責任というよりも常にケセラセラ(なるようになる)の精神を持っているためであり、気持ちは純粋そのものです。


【逆位置になると】

逆位置になると、自由を好むのは正位置と同じですが、その「自由」が無責任さがベースになった自由になります。将来のことを真面目に考えず、とりあえず今が良ければそれでいいという姿勢です。

いわゆるモラトリアムな状態で大人になりきれず、それゆえ世間知らずでもあります。そして世間知らずであるがゆえに、だまされやすくもあります。

定職に就かずにいつまでもフラフラしていたり、結婚すべき時に決断を先延ばしにする傾向があり、 年齢だけ重ねて責任を負うことから逃げている状態です。

もしかしたら、好奇心よりも不安の方が優ってしまい、未知の世界に対して臆病になっているのかもしれません。


【キーワード】

正位置 自由、陽気、楽天的、明るさ、無垢、純粋、初心者、 冒険心、新たな世界、新たな出会い、未知、解放、始まり
逆位置 無責任、定職に就かない、その日暮らし、世間知らず、経験不足、未熟、幼稚、 未知の世界を恐れる、臆病、愚か、だまされやすい、まだ決めたくない

【人物】

正位置 フリーランス、子供、思春期、初心者、まだ何者でもない人、 何者にもなれる可能性を秘めた人、旅人、冒険家、 型破りな人、自然体な人
逆位置 無鉄砲な人、フリーター、ニート、ギャンブラー、度を越した楽天家、だまされやすい人、 適当な人、真剣に向き合わない人

【数秘術】

0 無であると同時に無限の可能性を表す、宇宙の卵、生命の創造者、始まりは終わりであり終わりは始まりである、永遠