【タロットカードの意味について】
タロット占いを始めたくても、カードの意味を覚えるのが大変そうだからと諦めてしまう人がいるかもしれません。もちろん大まかな意味はある程度知っておいた方がいいのですが、本来は意味が決まっているわけではありません。カードに描かれているのはシンボルと数字です。そして、そこに凝縮されているものの中からふさわしい意味を抽出していくのがタロット占い、タロットリーディングだと言えます。
カードに描かれたシンボルや数字が表すものに加えて、スプレッド内のシンクロ率(複数の同じ数字や同じスートなど)、カードを見た瞬間の印象やインスピレーションなどを加味して解釈していきます。
シンボルと数字に意味が凝縮されているわけですから、このサイトに記したカードの意味が正解というわけではありません。カードと毎日接していくうちに、それぞれのカードへの理解は自然と深まっていきます。まずはじめの取っ掛かりとしてこのサイトをご活用いただき、そしてご自身で理解した意味に書き換えていってくだされば嬉しいです。
【タロットカードの構成】
タロットカードは全部で78枚あり、大アルカナと小アルカナに大別されます。
大アルカナカード22枚と小アルカナカード56枚で構成され、さらに小アルカナカードは、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4つのスートに分かれています。
それぞれのスートは1から10までの数札とペイジ、ナイト、クイーン、キングの4つのコートカード(人物カード)を合わせた14枚で構成されています。
タロットカードの種類 | ウェイト版(ライダー版)とマルセイユ版があります。一般的にはウェイト版(ライダー版)が主流で、マルセイユ版は上級者向けとされています。またこの他、魔術系のトート版があります。トート版は正位置のみを使用し、隣り合ったカードによって解釈が変わるなど独自のルールがあります。 |
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タロットカードの全枚数 | 78枚(基本的には78枚ですが、デッキによってはおまけ的な特別なカードが追加されているものもありますので、その場合は78枚より多くなります。) |
大アルカナカード | 22枚【0愚者、1魔術師、2女教皇(女司祭)、3女帝、4皇帝、5教皇(司祭)、6恋人たち、7戦車、8力*、9隠者、10運命の輪、11正義*、12吊された男(吊るし人)、13死神、14節制、15悪魔、16塔、17星、18月、19太陽、20審判、21世界】*マルセイユ版では8が正義、11が力となります。 |
小アルカナカード | 56枚【ワンド、カップ、ソード、ペンタクル】の4つのスートで構成。 |
小アルカナ各スートの構成 | 14枚【1〜10までの数札とペイジ、ナイト、クイーン、キングのコートカード(人物カード)】 |
小アルカナ各スートの元素 | ワンド【火】、カップ【水】、ソード【風】、ペンタクル【地】 |
対応するトランプのスート | ワンド【♣︎クローバー】、カップ【♥︎ハート】、ソード【♠︎スペード】、ペンタクル【♦︎ダイヤ】 |
【タロットカードの強弱について】
タロットカードには強弱があります。たとえば、大アルカナカードの方が小アルカナカードよりも強く、運命的なものを表します。また、小アルカナの中ではA(エース)が一番強く、2からは順番通りに強くなっていき10で達成されます。10もA(エース)と同じくらい強いカードです。
強いと言うと少しわかりにくいかもしれませんが、ものごとの達成段階を表すと思ってください。しかし達成段階といっても、時には立ち止まったり迷ったり方向転換したりしますので、その時には数秘術を組み合わせるとわかりやすいと思います。またスートによっては幸福感を表したり、試練を表したりしますので達成されるものも異なります。
【逆位置の読み方について】
逆位置の読み方は主に3つあります。
【1.正位置のネガティブな部分が強まる、2.正位置のポジティブな部分が弱まる、3.反対の意味になる】
正位置のカードが持つ性質が過剰になるか弱まるか、あるいは反対の意味になるか、この3つの読み方を押さえておけば大丈夫です。この3つのうち、どの意味になるのかは、カードを見た瞬間の印象や他のカードとの兼ね合いで決まります。正位置の意味がもともと良くない場合には、逆位置になると意味が反転することが多いかもしれません。
逆位置を嫌がる人もいるかもしれませんが、逆位置に出たということは、その部分がこじれていて何かしらの問題があることを教えてくれています。ですから、スプレッドを読み解く上で非常に大きな鍵となるものです。また逆位置に出たカードをどんなに頑張っても読み解けない場合、その問題が簡単には解決できないことを伝えている可能性があります。「読み解けない」というのは、問題がそれだけ複雑であるということを伝えているのかもしれません。
【コートカードが多く出た場合】
ペイジ、ナイト、クイーン、キングといったコートカード(人物カード)が多く出た場合、その質問には多くの人が関わっているかもしれません。コートカードの持つ性質から、関わっている人がどのような性質を持った人なのかがわかります。
また、自分自身の性格や役割、アイデンティティや必要な資質などを表すこともあります。コートカードが逆位置に出たら、人格のネガティブな面やダークな面を表す場合もありますし、あるいはアンチの存在を表すこともあります。
ペイジ | 子ども、娘、思春期から20代前半までの男女、見習い、初心者、未熟 メッセージ、コミュニケーション、変化、まだ成熟していない人格の一面 *ペイジが「プリンセス」になっているカードもあります。 |
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ナイト | 青年、息子、10代後半から30代半ばまでの大人、若く見える大人 重要な出来事が起こりそう、行動力、変化、新しい人間関係や経験 *ナイトが「プリンス」になっているカードもあります。 |
クイーン | 成熟した女性、強い女性、影響力のある女性、あるいはそのような女性性の部分 (実在する人物または質問者の性格的側面) |
キング | 成熟した男性、強い男性、社会的に影響力のある男性、あるいはそのような男性性の部分 (実在する人物または質問者の性格的側面) |
【数秘術と組み合わせて読む】
タロットカードは数秘術と組み合わせることで、よりわかりやすくなります。例えば、スプレッドで展開したカードのうち、数字のあるカード(コートカードは数字がないので無視します)を全て足します。それが48になったとします。これを一つずつの数字にばらして、4と8を足します。合計は12になります。これをまた一つずつの数字にばらして1と2を足します。3になりました。この場合、答えや鍵となるものが3の持つ意味とリンクしますので、発展や拡大の可能性を秘めていると考えられます。
基本的には一桁になるまで足していきますが、マスターナンバーの場合には二桁になります。
数秘術は0から10までと、マスターナンバーである11、22があります。(33があるものもあります。)10は1+0で1の性質も持ち合わせています。11は1+1で2の性質も持ち合わせており、22は2+2で4の性質も持ち合わせていますが、マスターナンバーはより高次の波動を持つとされています。*パーソナルナンバーに0はありません。
展開したカードが読みにくかったり、確信が欲しい場合、数秘術と組み合わせることで読みやすくなります。
0 | 無であると同時に無限の可能性を表す、宇宙の卵、生命の創造者、始まりは終わりであり終わりは始まりである、永遠 |
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1 | 新たな始まり、種まき、誕生、リーダーシップ、強いエネルギー、自信、積極性、独立 |
2 | パートナーシップ、二元性、二極性、バランス、選択、方向性を与える、中間 |
3 | 創造、再生、成長、保養、準備、発展、拡大、子孫繁栄、喜び、幸福 |
4 | 安定、基盤、定着、凝固、停滞、頑固、物質、現実世界 |
5 | 破壊、崩壊、重要な調整、変化、変動、損失、争い、葛藤、危機、再構築のために一度壊す |
6 | 調和、調和の回復、平和、愛、友情、親密さ、和解、バランス、感謝 |
7 | 魂の進化、熟考、学び、精神的な気づきや成長、とどまる時、選択、ターニングポイント、運命 |
8 | 物質面での成功、お金、力、権威、能力、仕事、新しい道、再生 |
9 | 達成間近、最終段階、達成、完了、ある段階の終わりと次への準備、完全、集大成、終了、結論、解放、手放し、物事の仕上げ、知恵、理解、許し、慈愛、神秘主義 |
10 | サイクルの完了、完成、完璧、終わりであり始まりである、永続性、あるものの完成と新たな始まり |
11 | 啓示、洞察、直観、インスピレーション、気づき、悟り、知恵、メッセンジャー |
22 | 自己鍛錬、人類への貢献、スピリチュアルな意識 |
【スプレッドについて】
スプレッドとは、カードの展開法のことです。カードを置く場所にはそれぞれあらかじめ決められた質問があり、そこに置かれたカードがその質問の答えとなります。また置く順番も決まっていますので、数字のとおりに置いていきます。
シャッフルの仕方やどのカードを選ぶのかということは、特に決まりがあるわけではありませんので、ご自身で決めてしまって大丈夫です。例えば、それぞれ配置するごとに上から7枚目のカードを置く人もいますし、シャッフルした後に扇形に並べて直感で選ぶ人もいます。もしスプレッドを作成した人が細かく指定している場合にはそれに従っても良いかもしれません。
また、定番のヘキサグラムやケルト十字といったスプレッドのほか、ご自身で自由に作ったスプレッドを使用しても構いません。また、スプレッドを使用しなくても、ワンオラクル(一枚引き)を何度か続けるやり方でも十分占うことができます。
【シャッフルのやり方(例)】
⑴ 机の上にカードを伏せた状態で置きます。アルファベットの「Z」のような形になるように左上からカードを滑らせていきます。
⑵ 両手でカードを混ぜていきます。過去を占いたい時やカードを浄化したい時は左回り(反時計回り)、未来を占いたい時は右回り(時計回り)に混ぜていきます。大体は未来のことを占うと思いますので、最初に少し左回りに混ぜたら、今度は右回りにもう十分だと思えるまで混ぜます。
⑶ 混ぜ終わったら、カードを伏せたまま中央に寄せてまとめます。小さくまとめることができたら、カードの背が手前になるように垂直に立てます。
その状態のまま、さらに小さくまとめます。この時、カードの向きはバラバラだと思います。なるべく縦は縦、横は横というように現状の向きのままになるように束の中の縦向きと横向きを整えます。
そして縦向きのカードを左端に寄せるとカードの束が「L字型」(図A) になりますので、手でグイッと左側に倒します(図B)。
最後にカードの端を整えます。この時、すべてのカードが横向きになっていますので、左側が上になるよう置きます。
⑷ その後、カードを三つの山に分けて順番を入れ替えるようにしながら、再び一つの山に戻します。
上記のシャッフル後、一つの束になったカードをさらにトランプを切るような感じで何度かおこなっても大丈夫です。
♦︎カードの引き方について
十分にシャッフルした後、スリーカードなら①過去、②現在、③未来の順にカードを配置していくのですが、その際それぞれ上から7枚目のカードを置いていく人もいますし、カードを扇形に並べて気になったカードを引いて置く人もいます。
7枚目を引く場合は、伏せたカードの一番上から過去の位置に1・2・3・4・5・6・⑦、現在の位置に1・2・3・4・5・6・⑦、未来の位置に1・2・3・4・5・6・⑦という感じです。1〜6枚目までのカードはそれぞれ7枚目を引いたらカードの山の一番下に戻します。